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株式会社デジタルガレージ(東証プライム 4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO:林 郁、以下:DG)は、当社が提供するB2B決済サービス「DGFT請求書カード払い」(※1)に、このたび、AI-OCR(※2)を活用した請求書の自動読み取り機能を追加しましたのでお知らせいたします。本機能により、手入力が必要な項目が1/10以下になり、よりスムーズな支払い手続きが可能となります。
■開発背景と新機能の概要
「DGFT請求書カード払い」は、請求書の支払いをカード支払いに切り替えることで実質的な支払い期限を繰延するサービスで、利用の際は取引先や振込先口座の情報等の請求書内容の入力が必要です。しかし、手入力による手間や誤記載が発生することもあり、課題となっていました。
そのような課題の解決に向け、請求書サンプルを用いた機械学習を重ねることにより「DGFT請求書カード払い」に最適化された、自動読み取り機能の独自モデルを開発しました。これにより、多様な請求書フォーマットにおいて自動読み取りが高い精度で実現可能となり、必要入力項目のうち、9割以上の項目について自動読み取りによる登録が可能です。
<読み取り可能な項目例>
・振込金額
・支払い先法人
・振込先金融機関/支店
・振込先口座分類(普通/当座)
・振込先口座番号/口座名義
・支払い期日
■(※1) 「DGFT請求書カード払い」について
「DGFT請求書カード払い」は当社グループ戦略「DG FinTech Shift」で重要な位置付けとなる、B2B市場向け決済サービスのさらなる拡大を目指す取り組みです。
銀行振込の請求書の支払いを、JCB/Visa/Mastercard®/ダイナースクラブのカード(JCBブランドで発行されたプリペイドカードを除く)での支払いに切り替えることで、実質的な支払い期日を最大60日程度繰延するサービスです。取引先がカード決済に対応していない場合でも利用できます。季節要因による定期的な資金不足や突発的な資金調達など、中小事業者の資金繰りをサポートしています。
今後もDGは、より幅広い業界に向け、厳格な審査基準による高品質なB2B領域のフィンテックソリューションを提供することで、DX推進による社会課題の解決や、便利で安全・安心なキャッシュレス社会の実現に貢献してまいります。
※ 本リリース後半の<ご参考資料>もぜひご参照ください。
■(※2) 「AI-OCR」について
AIの特徴であるディープラーニングを用いて、文字の認識精度を飛躍的に向上したOCR(光学文字認識:Optical Character Recognition)で、画像やPDFに記載されている文字をデジタルのテキストデータに変換が可能です。
■会社概要
会社名:株式会社デジタルガレージ
代表者:代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO 林 郁
所在地:東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル
東京都渋谷区宇田川町1-1 渋谷パルコDGビル
設立:1995年8月
事業内容:パーパス「持続可能な社会に向けた “新しいコンテクスト” をデザインし、テクノロジーで社会実装する」のもと、社会インフラを担う国内最大級の決済代行事業者として、多様な総合決済プラットフォームを提供する決済事業を有しています。またデジタル・リアル領域においてワンストップでソリューションを提供するマーケティング事業、国内外の有望なスタートアップやテクノロジーへリーチするスタートアップ投資・育成事業などを展開しています。
URL:https://www.garage.co.jp/
<関連リリース><ご参考資料>
B2B決済市場へ向けた、当社サービス「DGFT請求書カード払い」の戦略的意義と位置付けについて
DGグループは、社会や産業構造が大きく変化する中、幅広い事業者のDXを牽引すべく、決済とデータ、テクノロジーを融合したグループ戦略「DG FinTech Shift」 を掲げています。本戦略のもと「シェア拡大」「新サービス開発」「収益構造の改善強化」「収益の多層化」の各側面に寄与する施策実行を通じて、より高次な成長を目指しております。
本リリースでご紹介するB2B決済サービス「DGFT請求書カード払い」は、DGグループが25年に渡りサービスを提供してきた「B2C決済事業」に加え、より市場規模が大きな「B2B決済市場」への進出という戦略上重要な施策として2022年に開始したものです。
日本ではB2B取引において約9割が銀行振込で決済され、クレジットカード決済の利用は6.2%に留まるという調査結果(※1)があります。銀行振込決済においては請求者側にとっては「与信審査」「貸し倒れや支払い遅延」といった課題感があり、請求書業務にも多くの時間が割かれています。また、支払い側にも「資金繰り」「キャッシュフロー」といった課題が多く挙げられます。現在、約1,400兆円(※2)と言われるB2B決済領域において、これらの課題解決に寄与する、キャッシュレス決済・DX・資金繰りをシームレスに提供するFintechサービスが求められています。
このような背景のもと、DGグループはB2B取引において、B2B決済サービス「DGFT請求書カード払い」により、クレジットカード決済を安定したシステム基盤で提供しています。また独自の与信モデル構築やファクタリング、他サービスの拡充、さらに、業務効率化SaaSサービスと決済のシームレスな連携をDGグループの持つテクノロジーと銀行・クレジットカード会社・商社・業務用アプリケーション提供会社・SaaS企業とのパートナーシップの有効活用を通じ、B2B取引の多種多様な課題の解決に寄与する、新たな決済インフラサービスの提供を目指しています。
また、DGグループは「DGFT請求書カード払い」事業を手始めに、クレジットカードおよびその取引データを活用した資金繰りや事業効率の改善などに資するサービス群の事業を開発しB2B市場のDXを推進します。
(※1)出典:企業間決済白書(2022年度)
(※2)出典:法人企業統計調査(2022年度)